混合介護の概要
介護保険サービスでは行き届かない部分を保険外のサービスで。
更新日:2020/01/18
混合介護とは
混合介護とは、介護保険が適用される「介護保険サービス」と、全額自己負担となる「保険外サービス」を組み合わせて利用することをいいます。
これにより、「介護保険サービス」だけでは行き届かなかった部分を、「保険外サービス」によって補うことができるようになります。
※混合介護に対応していない事業所もあります。
混合介護のルール
混合介護として介護サービスを利用する場合は、「介護保険サービス」と「保険外サービス」が明確に区切られている必要があります。(同時に利用することができない)
※「介護保険サービス」の前後、またはその合間に「保険外サービス」を組み込むことになります。
例えば、利用者本人分の食事と、同居家族分の食事を調理してもらう場合は、
- 利用者本人分の調理を「介護保険サービス」として行い、
- それが完了したあとに、同居家族分の調理を「保険外サービス」として行う。
という流れになります。(一緒に調理することができない)
洗濯をお願いする場合にも、
- 利用者本人分の洗濯を「介護保険サービス」として行い、
- それが完了したあとに、同居家族分の洗濯を「保険外サービス」として行う。
といった具合に、とても効率の悪いやり方でしか、混合介護の利用が認められていません。
※ですが、このルールについては緩和される方向で話が進められています。
混合介護の例
混合介護では、例えば次のようなサービスの利用が可能になります。
- 介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせた例
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- 「訪問介護」で食事の準備をしてもらったあとに、「保険外」で草むしりやペットの世話をしてもらう。
- 「訪問介護」で利用者本人の部屋を掃除してもらったあとに、「保険外」で同居家族の部屋を掃除してもらう。
- 「訪問介護」で外出の付き添いをしてもらったあとに、引き続き「保険外」で、趣味で立ち寄る場所に付き添ってもらう。
混合介護の利用について
混合介護は便利なサービスではありますが、当然のことながら、保険外サービスを使うほど費用はかさんでいくことになります。
混合介護の利用を検討している方は、費用の面を含め、担当のケアマネジャー等とよく相談してから利用を開始するようにしてください。
また、保険外サービスとして利用した分は「高額介護サービス費」の対象外となるので、この点についても注意が必要です。