通所リハビリテーション(デイケア)の概要
サービス内容や利用条件、料金などについて。
通所リハビリテーション(デイケア)とは
通所リハビリテーション(デイケア)は、リハビリを主目的とした通所型のサービスです。日帰りで介護老人保健施設などに通い、「機能の維持・回復のための訓練」や「日常生活に必要な動作の訓練」を行います。(送迎もあります)
このサービスでは、リハビリ専門職員(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)による各種の訓練を受けることができます。また、施設によっては入浴や食事などのサービスも提供される場合があります(リハビリに特化した施設では提供されません)。
※要介護者向けのサービスは「通所リハビリテーション」、要支援者向けのサービスは「介護予防通所リハビリテーション」といいます。(以下、この2つを合わせて「通所リハビリテーション」と表記します)
サービスの対象者
通所リハビリテーションのサービスは、「要支援1・2」または「要介護1~5」の認定を受けている人のうち、主治医から「リハビリが必要」と判断された人が対象となります。
利用施設
通所リハビリテーションのサービスは、主に次の施設を利用して提供されます。
施設の種類:「介護老人保健施設」「病院・診療所」など
通所リハビリテーションのサービス内容
通所リハビリテーションでは、主に次のサービスを受けることができます。
- サービス内容
-
- 健康状態の確認(体温、血圧、脈拍、等)
- 基本動作の訓練(寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩行、等の練習)
- 生活動作の訓練(食事、排泄、着替え、等の練習)
- 食べること、飲み込むことの練習
- 言葉を話すことの練習
- 自己トレーニングの練習
- 軽い運動、マッサージ
- 食事、入浴、レクリエーション(施設によります)
- 自宅から施設への送迎
自己負担額の目安
通所リハビリテーションの基本料金は次のようになります。
※要支援者は「月単位の定額制」、要介護者は「1回あたりの料金」となっています。
要支援者の基本料金
「要支援1・2」の認定を受けている人の料金です。(月単位の定額制)
※利用者の要介護度により料金は異なります。
利用者の要介護度[上段] | 自己負担額(1ヶ月)[下段] |
---|---|
要支援1 | 2,053円 |
要支援2 | 3,999円 |
1ヶ月あたりの利用回数については、ケアマネジメントを踏まえて事業者と利用者の間で取り決めます(制度上の上限は定められていません)。目安としては、要支援1の人で「週1回」、要支援2の人で「週2回」程度になるようです。
「選択的サービス」を受ける場合は別途費用が加算されます。
※選択的サービス:利用者の状態に応じて個別的に実施されるサービスで、「運動器機能向上」「栄養改善」「口腔機能向上」の3つがあります。
要介護者の基本料金
「要介護1~5」の認定を受けている人の料金です。(1回あたりの料金)
- ※施設の規模や利用時間、利用者の要介護度により料金は異なります。
- ※利用時間については、短時間型、半日型、一日型などがあります。(施設によります)
利用者の要介護度[上段] | 自己負担額(1回)[下段] |
---|---|
要介護1 | 366円 |
要介護2 | 395円 |
要介護3 | 426円 |
要介護4 | 455円 |
要介護5 | 487円 |
利用者の要介護度[上段] | 自己負担額(1回)[下段] |
---|---|
要介護1 | 710円 |
要介護2 | 844円 |
要介護3 | 974円 |
要介護4 | 1,129円 |
要介護5 | 1,281円 |
上記は料金設定の一部のみを掲載しています。(実際には利用時間ごとに細かく設定されています)
共通事項
食事代やおむつ代などは介護保険の適用外となるので、それらの費用は自費で負担する必要があります。