通所介護(デイサービス)の概要

サービス内容や利用条件、料金などについて。

要介護
更新日:2021/04/06
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通所介護(デイサービス)とは

通所介護(デイサービス)は、要介護者の社会交流を主目的とした通所型のサービスです。日帰りでデイサービスセンターなどに通い、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどを行います。(送迎もあります)

このサービスでは、利用者に外出の機会を作ることで「閉じこもり」を防止し、身体を動かすことや他者との交流などによって「孤立感の解消」や「気分転換」を図ります。同時に、介護を行っている家族の「負担軽減」も目的のひとつとなっています。

サービスの対象者

通所介護のサービスは、「要介護1~5」の認定を受けた人が対象となります。

※要支援者向けの同様のサービスは、総合事業の「介護予防・生活支援サービス事業」に移行されました。

利用施設

通所介護のサービスは、主に次の施設を利用して提供されます。

施設の種類:「デイサービスセンター」「特別養護老人ホーム」など

通所介護のサービス内容

通所介護では、主に次のサービスを受けることができます。

サービス内容
  • 食事の提供
  • 食事、排泄、入浴などの介助
  • 機能訓練
  • レクリエーション
  • 自宅から施設への送迎

自己負担額の目安

通所介護の1回あたりの基本料金は次のようになります。

※施設の規模や利用時間、利用者の要介護度により料金は異なります。

例:通常規模の施設で、7時間以上8時間未満の利用の場合
利用者の要介護度[上段] 自己負担額(1回)[下段]
要介護1 655円
要介護2 773円
要介護3 896円
要介護4 1,018円
要介護5 1,142円

上記は料金設定の一部のみを掲載しています。(実際には利用時間ごとに細かく設定されています)

食事代やおむつ代などは介護保険の適用外となるので、それらの費用は自費で負担する必要があります。

  • ※送迎料は基本料金に含まれます。
  • ※上記の自己負担額は利用者負担割合が「1割」の場合の金額です。
  • ※基本料金の他に複数の加算項目が設定されています。
  • ※サービスを利用する地域(地域区分)により利用料金は異なります。

お泊りデイサービスについて

保険外サービスとなりますが、「お泊りデイサービス」を行っている事業所もあります。

お泊りデイサービス(お泊りデイ)とは、日中の通所介護を利用した後に、そのままその施設に宿泊ができるサービスです。(全ての事業所で利用できる訳ではありません)

サービスの対象者

お泊りデイは通所介護の延長にあるサービスのため、基本的には日中の通所介護を利用した人が対象となります。

サービスの料金

お泊りデイは保険外サービスのため、事業者が独自に料金を設定しています。

一般的には、1泊2食付きで「2,000~3,000円」くらいになるようです。

トータルでは「通所介護(1~3割負担) + 昼食代等(自費) + お泊りデイ(自費) = 利用料金」となります。

著者情報

高橋 永治(たかはし えいじ)

介護情報サイト「介護Ways」の運営者。

1996年、自身にとって初となるWebサイトを立ち上げ、98年からは企業向けのWebサイト制作サービスを開始。現在は企業サイトの運営管理、および複数の自サイトの運営管理を行っている。

親が認知症になってからは介護の世界に関心を持ち始め、介護保険制度について調べていくうちに「この複雑で分かりにくい情報を整理したい」という思いに駆られ、10ヶ月に渡る制作期間を経て2020年1月に介護Waysを公開。「簡潔に分かりやすく」がモットー。