認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)の概要
サービス内容や利用条件、料金などについて。
認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)とは
認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)は、認知症の人を対象とした通所型のサービスです。日帰りでデイサービスセンターなどに通い、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどを行います。(送迎もあります)
このサービスでは、利用者に外出の機会を作り、身体を動かすことなどによって、「孤立感の解消」や「心身機能の維持」を図ります。同時に、介護を行っている家族の「負担軽減」も目的のひとつとなっています。
※要介護者向けのサービスは「認知症対応型通所介護」、要支援者向けのサービスは「介護予防認知症対応型通所介護」といいます。(以下、この2つを合わせて「認知症対応型通所介護」と表記します)
事業所の形態
このサービスを提供する事業所には、次の3つの形態があります。
- 単独型
- 単独で運営している事業所です。
- 併設型
- 特別養護老人ホームなどの福祉施設に併設されている事業所です。
- 共用型
- グループホームなどの共用スペース(リビング等)を使ってサービスを提供する事業所です。
※形態の違いにより利用料金が変わります。
サービスの対象者
認知症対応型通所介護のサービスは、「要支援1・2」または「要介護1~5」の認定を受けている人のうち、医師から認知症の診断を受けている人が対象となります。
また、このサービスは「地域密着型サービス」となるため、事業所がある市区町村に住民票を置いている必要があります。
利用施設
認知症対応型通所介護のサービスは、利用定員が12人以下の「デイサービスセンター」や、「グループホーム」などの共用スペースで提供されます。
認知症対応型通所介護のサービス内容
認知症対応型通所介護では、主に次のサービスを受けることができます。
- サービス内容
-
- 食事の提供
- 食事、排泄、入浴などの介助
- 機能訓練
- レクリエーション
- 自宅から施設への送迎
認知症に特化した通所サービスのため、認知症に詳しいスタッフから適切な「認知症ケア」を受けることができます。
自己負担額の目安
認知症対応型通所介護の1回あたりの基本料金は次のようになります。
※施設の形態や利用時間、利用者の要介護度により料金は異なります。
要支援者の基本料金
「要支援1・2」の認定を受けている人の料金です。
利用者の要介護度[上段] | 自己負担額(1回)[下段] |
---|---|
要支援1 | 859円 |
要支援2 | 959円 |
要介護者の基本料金
「要介護1~5」の認定を受けている人の料金です。
利用者の要介護度[上段] | 自己負担額(1回)[下段] |
---|---|
要介護1 | 992円 |
要介護2 | 1,100円 |
要介護3 | 1,208円 |
要介護4 | 1,316円 |
要介護5 | 1,424円 |
共通事項
上記は料金設定の一部のみを掲載しています。(実際には事業所の形態や利用時間ごとに細かく設定されています)
事業所の形態による料金の違いは、「単独型」が最も高く、「併設型」が少し安くなり、「共用型」は単独型の半額前後になります。
食事代やおむつ代などは介護保険の適用外となるので、それらの費用は自費で負担する必要があります。