基準費用額の概要

介護保険施設における食費と居住費の基準額です。

更新日:2021/08/01
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基準費用額とは

基準費用額は、介護保険施設を利用する際の「食費と居住費(部屋代)」の基準となる金額のことです。

これは、施設によって利用料金に大きな差が生じないようにするため、平均的な費用を勘案して国が定めたものになります。

※実際の金額は施設の判断によって決定されるため、施設が設定する金額が必ずしもこの基準費用額と同額になるとは限りません。

食費と居住費の基準費用額

食費と居住費の1日あたりの基準費用額は次のようになります。

※カッコ内は1ヶ月あたりの金額です。(1ヶ月=30日で計算)

食費の基準費用額
食費(1日) 1,445円
(43,350円/月)
居住費の基準費用額
部屋のタイプ[上段] 居住費(1日)[下段]
ユニット型個室 2,006円
(60,180円/月)
ユニット型個室的多床室 1,668円
(50,040円/月)
従来型個室(特養等) 1,171円
(35,130円/月)
従来型個室(老健・療養等) 1,668円
(50,040円/月)
多床室(特養等) 855円
(25,650円/月)
多床室(老健・療養等) 377円
(11,310円/月)
  • ※「特養等」は、特別養護老人ホーム、地域密着型特別養護老人ホーム、短期入所生活介護、介護予防短期入所生活介護のことです。
  • ※「老健・療養等」は、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、介護医療院、短期入所療養介護、介護予防短期入所療養介護のことです。
食費と居住費を合わせた基準費用額
部屋のタイプ[上段] 食費 + 居住費(1日)[下段]
ユニット型個室 3,451円
(103,530円/月)
ユニット型個室的多床室 3,113円
(93,390円/月)
従来型個室(特養等) 2,616円
(78,480円/月)
従来型個室(老健・療養等) 3,113円
(93,390円/月)
多床室(特養等) 2,300円
(69,000円/月)
多床室(老健・療養等) 1,822円
(54,660円/月)

介護保険施設に入所する際には、上記の他に「施設サービス費(自己負担1~3割)」の負担が必要となります。

所得が少ない人は、食事代と部屋代の負担が軽減される「特定入所者介護サービス費」を利用できる場合があります。

著者情報

高橋 永治(たかはし えいじ)

介護情報サイト「介護Ways」の運営者。

1996年、自身にとって初となるWebサイトを立ち上げ、98年からは企業向けのWebサイト制作サービスを開始。現在は企業サイトの運営管理、および複数の自サイトの運営管理を行っている。

親が認知症になってからは介護の世界に関心を持ち始め、介護保険制度について調べていくうちに「この複雑で分かりにくい情報を整理したい」という思いに駆られ、10ヶ月に渡る制作期間を経て2020年1月に介護Waysを公開。「簡潔に分かりやすく」がモットー。