看護小規模多機能型居宅介護（看護小規模多機能ホーム）の概要

看護小規模多機能型居宅介護（看護小規模多機能ホーム）とは

看護小規模多機能型居宅介護（看護小規模多機能ホーム）は、「小規模多機能型居宅介護」と「訪問看護」が組み合わされた複合型のサービスです。

在宅療養中の要介護者を対象に、施設への「通い」、短期間の「宿泊」、自宅への「訪問（介護・看護）」を連携させた、「介護と看護の一体的なサービス」が提供されます。

※サービス創設時は「複合型サービス」と呼ばれていましたが、その後「看護小規模多機能型居宅介護」に改称されました。

サービスの仕組み

看護小規模多機能型居宅介護は、施設への「通い」を中心としてサービスが提供され、状況や希望に合わせて「宿泊」や「訪問（介護・看護）」が柔軟に組み合わされることになります。

医師の指示書に基づいて「訪問（看護）」が提供されるほか、「通い」や「宿泊」の利用時にも看護職員による医療的ケアが提供されます。

各サービスは同一の事業所によって提供されるため、顔なじみの職員から「一貫性・連続性のあるケア」を受けることができます。

各サービスの利用定員は次のようになります。

• 事業所ごとの登録人数：29人以下
• 「通い」の利用定員：15人以下（事業所によっては18人以下）
• 「宿泊」の利用定員：9人以下

※登録人数と利用定員は、事業所により異なる場合があります。

看護小規模多機能型居宅介護のサービス内容

看護小規模多機能型居宅介護では、主に次のサービスを受けることができます。

「通い」のサービス内容

• 健康状態の確認
• 食事の提供
• 食事、排泄、入浴等の介助
• 機能訓練
• 医療的なケア
• レクリエーション
• 自宅から施設への送迎

「宿泊」のサービス内容

• 健康状態の確認
• 食事の提供
• 食事、排泄、入浴等の介助
• 医療的なケア
• 自宅から施設への送迎

「訪問（介護）」のサービス内容

• 安否確認
• 食事、排泄、入浴等の介助、その他日常生活上の世話

「訪問（看護）」のサービス内容

• 健康状態の確認
• 医療的なケア
• 本人への療養指導、家族への介護指導や相談

各サービスには次のような特徴があります。

通い

利用者の生活スタイルに合わせた時間の過ごし方ができます。（短時間の利用から長時間の利用まで）

宿泊

計画的な宿泊のほか、急な宿泊にも対応しています。（部屋が空いている場合）

訪問（介護）

在宅時の支援、安否確認、緊急時の訪問など、必要なときに必要なだけサービスを受けられます。

訪問（看護）

ターミナルケア（終末期のケア）や看取りにも対応しています。（施設での看取りに対応している場合もあり）

自己負担額の目安

看護小規模多機能型居宅介護の1ヶ月あたりの基本料金は次のようになります。（月単位の定額制となります）

※利用者の要介護度などにより料金は異なります。

食事代、宿泊代、おむつ代などは介護保険の適用外となるので、それらの費用は自費で負担する必要があります。

具体的には、「通い」と「宿泊」を利用した際に次の費用が別途必要となります。

• 通い：食事代 + おむつ代など
• 宿泊：宿泊代 + 食事代 + おむつ代など

宿泊代は1泊あたり「2,000円～3,500円」程度になります。（施設により異なります）

• ※送迎料は基本料金に含まれます。
• ※上記の自己負担額は利用者負担割合が「1割」の場合の金額です。
• ※基本料金の他に複数の加算項目が設定されています。
• ※サービスを利用する地域（地域区分）により利用料金は異なります。