包括的支援事業の概要

地域包括支援センターが実施する各種の事業について。

更新日:2020/01/18
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包括的支援事業とは

包括的支援事業は、「地域包括支援センター」が実施する事業のことです。

地域包括支援センターにおける各種の相談支援、および地域の高齢者を包括的に支援するための各種の取り組みを行います。

事業の対象者

地域の住民が対象となります。(地域で暮らす高齢者やその家族等)

利用料金について

利用料はかかりません。

包括的支援事業の種類

包括的支援事業は次の5つの事業で構成されています。

事業の種類[上段] 事業の内容[下段]
地域包括支援センター運営事業

地域包括支援センターにおいて次の業務を行います。

  • 総合相談支援:高齢者本人、またはその家族からの各種相談に対応し、適切な機関・サービスにつなぎます。
  • 介護予防ケアマネジメント:「要支援者」および「事業対象者」に対するケアマネジメントを行います。
  • 権利擁護:消費者被害(詐欺や悪徳商法)の防止・対応、高齢者虐待の早期発見・防止・対応、成年後見制度の手続き支援など、高齢者の権利を守るための支援を行います。
  • 包括的・継続的ケアマネジメント支援:高齢者への支援を適切かつ継続的に行えるようにするため、関連機関とのネットワークづくりや地域のケアマネジャーに対する支援などを行います。
在宅医療・介護連携推進事業

医療と介護の両方を必要とする高齢者が、住み慣れた地域で暮らしていけるよう、関連機関と連携して「在宅医療と介護を一体的に提供する体制づくり」を進めます。

生活支援体制整備事業

「生活支援コーディネーター」の配置や「協議体」の設置により、地域の連携体制を構築し、多様な主体による生活支援・介護予防サービスの充実・強化を図ります。

認知症総合支援事業

「認知症地域支援推進員」の配置や「認知症初期集中支援チーム」の設置により、地域の連携体制を構築し、認知症の人やその家族への包括的な支援を行います。認知症の人などが集える「認知症カフェ」の開催も。

地域ケア会議推進事業

医療・介護等の多職種による「地域ケア会議」を開催し、個別事例に対する解決策を講じるとともに、複数の個別事例の検討を通じて地域課題の把握に努め、支援体制の改善につなげます。

著者情報

高橋 永治(たかはし えいじ)

介護情報サイト「介護Ways」の運営者。

1996年、自身にとって初となるWebサイトを立ち上げ、98年からは企業向けのWebサイト制作サービスを開始。現在は企業サイトの運営管理、および複数の自サイトの運営管理を行っている。

親が認知症になってからは介護の世界に関心を持ち始め、介護保険制度について調べていくうちに「この複雑で分かりにくい情報を整理したい」という思いに駆られ、10ヶ月に渡る制作期間を経て2020年1月に介護Waysを公開。「簡潔に分かりやすく」がモットー。