療養通所介護(療養デイサービス)の概要
サービス内容や利用条件、料金などについて。
療養通所介護(療養デイサービス)とは
療養通所介護(療養デイサービス)は、「常時看護師による観察を必要とする人」を対象とした通所型のサービスです。難病を持つ人などが日帰りで施設に通い、食事や入浴、機能訓練などを行います。(送迎もあります)
このサービスでは、利用者に外出の機会を作り、身体を動かすことなどによって、「孤立感の解消」や「心身機能の維持」を図ります。同時に、介護を行っている家族の「負担軽減」も目的のひとつとなっています。
※このサービスは「地域密着型通所介護」の一類型に位置づけられています。
サービスの仕組み
療養通所介護は、「利用者の主治医」や「訪問看護ステーション」と連携してサービスが提供されます。また、緊急時に備えて近隣の医療機関との協力体制も整えられています。
普段は「訪問看護」を利用して、必要に応じて「療養通所介護」に通う、といったイメージになります。
利用定員は「18人以下」となり、利用者1.5人につき職員が1人配置されるため、マンツーマンに近い形でサービスを受けることができます。
※以前は利用定員が9人以下でしたが、改正により18人以下となりました。
サービスの対象者
療養通所介護のサービスは、「要介護1~5」の認定を受けている人のうち、次のいずれかに該当する人が対象となります。
- 難病などを持つ重度の要介護者、またはがん末期患者であって、常時看護師による観察が必要な人。
- 気管切開をしているなど、常時看護師によるケアが必要な人。
また、このサービスは「地域密着型サービス」となるため、事業所がある市区町村に住民票を置いている必要があります。
利用施設
療養通所介護のサービスは、利用定員が「18人以下」の専用の施設において提供されます。
※訪問看護ステーションに併設されていることが多いようです。
療養通所介護のサービス内容
療養通所介護では、主に次のサービスを受けることができます。
- サービス内容
-
- 食事の提供
- 食事、排泄、入浴などの介助
- 機能訓練
- 医療的なケア
- 自宅から施設への送迎
自己負担額の目安
療養通所介護の1ヶ月あたりの基本料金は次のようになります。(月単位の定額制となります)
※以前は「1回あたりの料金」でしたが、改正により「月単位の定額制」となりました。
利用者の要介護度[上段] | 自己負担額(1ヶ月)[下段] |
---|---|
要介護1 ~ 要介護5 | 12,691円 |
入浴介助を行わない場合や、月の利用回数が4回以下である場合は、上記の額よりも安くなります。
食事代やおむつ代などは介護保険の適用外となるので、それらの費用は自費で負担する必要があります。